世界中医薬学会連合会の陳立新副秘書長と同会にある国際試験センターの鄭躍先主任が来日され、5月30日(土)の午後、「中医薬の国際的発展及び国際試験」をテーマとする懇談会を主催されました。日本校の植松理事長、教務担当の李宏はこの懇談会に参加しました。
陳立新副秘書長はまず中医薬が世界での発展現状及び、世界中医薬学会連合会が実施している戦略などを詳しく紹介されました。各国或は地方の政府の協力と推進の元で、中医学が代表となる伝統医学の教育、診療及び科学研究などは世界中に普及しつつあり、鍼灸や中医推拿などは勿論ですが、中医薬の診療も少しずつ認められ、現在は18ヶ国(地域)に一部の病証が医療保険に適用されるようになっております。そのため、中医学の知識を求める医療関係者や一般の民衆が増えています。現在WHOにもサポートして頂き、60以上の国に渡って200以上の団体が入っている世界中医薬連合会では、中医学を普及することや中医学の各分野を標準化する(基準を定める)という重大な責任を負っています。国際中医師試験などもその一環となっております。その後、国際試験の審査や標準化などについても説明して下さいました。
最後に、懇談会に参加した皆さんは各自(団体)の中医薬教育現状や世界中医薬学会連合会への要望などを述べました。とても親切で穏やかな雰囲気である懇談会でした。
(李)