こんにちは、周です。今回は武則天と医事を紹介します。
武則天は中国歴史上で唯一無二の女皇帝です。彼女は歳を取っても、容貌は依然として若くて綺麗です。彼女の「青春常駐」(いつも若々しくて、年寄りに見えない)の1つ秘訣は益母草であります。
史書≪新唐書≫に記載してあり:「武則天(紀元624~705年)は、顔の美容に特に力を入れています、長年に衰老を遅らせる薬を内服するだけではなく、毎日美容薬を塗り(外用する)ます」。≪新唐書≫には、外用美容薬の名前は記載してありませんが、武則天が没した40年後に出版された≪外台秘要≫に、主要な中薬は「益母草」であることを明記してあります。また、「此薬洗面、覚面皮手滑潤、顔色光沢」と書かれています。その美容薬を使用する期間が長ければ長いほど効果が良いです:「経月余生血色、紅鮮光沢、異於尋常。如経年用之、朝暮不絶、年四五十婦人、如十五女子」(1ヵ月を使用すれば、効果が現し始め、長年に使用すれば、4・50歳の婦人も15歳に見えます)。
伝えるところによれば、「煉益母草」(益母草を採集する)の日は旧暦5月5日です。全株(全草)の益母草を収穫し、よく天干し後(細かく)粉末にし、篩(ふるい)にかけてから、適量の小麦粉と水を加え、かき混ぜ、タマゴ位の大きさ団子を作ります。その団子を再び、よく天干し後、黄泥(=黄土)で作られた・四方に開竅(=穴)がある・上下に炭を敷いてある「炉」(=土器)の真ん中に置き、「煅焼」します(益母草を焼きます)。そのまま「炉」の中に約1日間置き、団子(=益母草)を取出し、「瓷研鉢」(=瓷のすり鉢)で粉々にすりつぶし、ふるいにかけます、その作業(粉々にすりつぶし、ふるいにかけるという作業)は2回を繰り返し、細かくすればするほど良いとされています。使う時、必要な量を取出し、1/10の滑石粉と1/100の胭脂(ほお紅)を加え、よく混ぜて、粉々にすりつぶし、洗面・シャワーの時に石鹸・入浴剤として使います。此法令肌膚光潔如玉(この方法は、なめらかで綺麗な皮膚になれる効果がある)。この方(粉)は「神仙玉女粉」とも称されます。
益母草の美容効能について、紀元739年に唐の時代・薬学家―陳蔵器が著した≪本草拾遺≫に、こう記載してあります:「入面薬、令人光沢、治粉刺」(顔に良い薬で、なめらかで綺麗な肌にしてくれ、ニキビの治療ができる)。現代薬理研究でも証明されました:益母草は多種な微量元素を含んでいます。Se(セレン)は免疫細胞活力の促進でき、動脈アテローム硬化の防止、及び人体の抗病力の増強することができます。Mn(マンガン)は抗酸化、衰老(老化)防止、疲労回復、癌細胞増殖の抑制ができます。所以、益母草能益顔美容、抗衰防老(なので、益母草は美容に良い、老化の防止できる)。