こんにちは、周です。今回は中国語の話です。
中国古人が(中国語)文字ゲームを遊ぶのは一流であります。幾つかを紹介します。
只可看、不能読(目で読むと文章が理解できるが、文字を看ない・発声だけ聴くと意味が分からない)。以下の文章の漢字は全てjiを発音します、文字を看ないと意味がわかりません。
季姫寂、集鶏、鶏即棘鶏。棘鶏饑嘰、季姫及箕稷済鶏。鶏既済、躋姫笈、季姫忌、急咭鶏、鶏急、継圾几、季姫急、即籍箕撃鶏、箕疾撃几伎、伎即斎、鶏嘰集几基、季姫急扱屐撃鶏、鶏既殛、季姫激、即記《季姫撃鶏記》。
現代文に訳します。
季姫という人は寂しいから、荊棘林に居る野鶏を集めて飼うことになりました。腹空いている野鶏がちつちつと鳴いています、季姫が竹箕の中に置いてある小米を餌としてやります。満腹した野鶏は季姫の書籍の上に跳び上って止ります、季姫は本が汚されるのが嫌いので、急いで鶏を追い払います。びっくりさせられた鶏は今度、机に跳んで行きます、季姫はもっとイライラして、竹箕を武器として鶏を攻撃(投げる)します。投げる竹箕の速度が速い、机に置いてある陶伎俑(陶器の人形)を直撃して、(陶伎俑)床に落下して粉々となりました。その時の野鶏らは、机の下に群れてちつちつと鳴いています、野鶏らに怒らせた季姫は自分が履いている木履を脱いで鶏を叩き殺しました。養鶏の経歴を思い出したら(感情が)高ぶって、《季姫撃鶏記》を書きました。
数字詩
呉承恩の「一輪明月満乾坤」
十里長亭無客走、九重天上現星辰。
八河船只皆収港、七千州県尽関門。
六宮五府回官宰、四海三江罷釣綸。
両座楼頭鐘鼓响、一輪明月満乾坤。
卓文君の「怨郎詩」
一別之后、二地相思。
雖説三四月、誰又知五六年。
七弦琴無心弾、八行書無可傳。
九連還従中折断、十里長亭望眼欲穿。
百思想、千系念、万般無奈把郎怨。
万語千言道不完、百無聊頼十凴欄。
重九登高看孤雁、八月仲秋月圓人不圓。
七月半、秉燭焼香問蒼天、六月伏天従揺扇我心寒。
五月石榴似水、偏遇陣陣冷雨澆花端。
四月枇杷未黄、我欲対鏡心意乱。
忽匆匆、三月桃花随水転、漂零零、二月風筝線児断。
噫、郎呀郎、巴不得下一世、你爲女我来做男。
前から読んでも・後ろから読んでも詩になる。
正読詩(前から読みの詩)
悠々緑水傍林偎、日落観山四望回。
幽林古寺孤明月、冷井寒泉碧映台。
鴎飛満浦漁舟泛、鶴伴閒亭仙客来。
游径踏花煙上走、渓流遠棹一篷開。
倒読詩(後ろから読みの詩)
開篷一棹遠流渓、走上煙花踏径游。
来客仙亭閒伴鶴、泛舟漁浦満飛鴎。
台映碧泉寒井冷、月明孤寺古林幽。
回望四山観落日、偎林傍水緑悠々。