(答えにあります「教」は『中医診断学』中国語テキストの略称です。)
No.301 痰蒙心神はどこを見ればよろしいですか?
Ans:教P11下より9行目に「痰気鬱結、阻蔽神明」と書いています。これは「痰蒙心神」のことです。
No.305 中焦有火とは、胃熱のことですか?この問題集のNo.27の問題と関係がありますか?
Ans:そうです。「中焦有火」は主に胃熱のことを指します。No.27の問題も同じく、形態の望診の内容に属します(教P17(一)望形態の部分をご確認ください)。
No.317、318 どこを見ればよろしいですか?
Ans:教P26下より21行目~ ご参照ください。
No.338 胃虚気逆はどこを見ればよろしいですか?語声が低微かつ断続的は胃虚の症状ですか?
Ans:教P44 7.噯気の部分をご参照ください。 No337、338は噯気(げっぷ)に関する質問です。げっぷは、胃気上逆(胃の気逆)の症状です。テキストに「噯気低沈、無酸腐気味(匂い)、納谷不馨(食欲がない)」と記載しています、これが胃虚(脾胃虚弱)の症状です。No338の「語声が低微かつ断続的」とはげっぷの声を指しています。
No.347 「奪気」と「中気大虚」について教えてください。
Ans:教P42下から10~11行目にありますが、ひどい気虚を指します。
No.373、374 どこを見ればよろしいですか?「畜血」と瘀血は異なりますか?
Ans:腹部の按診の内容で、教P77下より18行目~辨腫塊:①積聚:腹内に結塊があり腫れたり痛んだり、結塊が明瞭で腫れ痛みが固定したものを「積」と称し、血分に属します、結塊が不明瞭で痛みが固定しないものを「聚」と称し、気分に属します。②腹中の虫塊のことを虫積(慢性の寄生虫病)と言います。なお、畜血は主に下焦(膀胱など)にある瘀血を指します。
No.376 瘀血証で口渇…のメカニズムが分かりません。
Ans:瘀血が体内に停留することによって津液の気化に影響を与えます。すると津液が体の上部に上がれず、口渇を感じます。瘀血はまた、体内津液の輸布障害を起こすが津液が虧損されてはいないので、口渇を感じるが、水を含んで口を濡らすだけで飲みたがらない…となります(教P54上から12~14行目をご参照ください)。
No.379 中気下陥証の小便が混濁し、米の研ぎ汁の様はどこに記載がありますか?
Ans:教P115上より18行目~「脾は散精を主る、脾虚気陥で精微が正常に輸布できず、膀胱まで流され、故に小便が混濁し、米の研ぎ汁の様にある」と記載があります。
No.389390 このような大便に関する記述は、教科書のどこにありますか?
Ans:教P57上から8行目をご参照ください。
No.395、396 何をもって分類されるのですか?参考箇所がありましたら教えて下さい。
Ans:教P71の表をご参照ください。
No.424 肺痿の痰はどこを見ればよろしいですか?
Ans:痰の望診のところです。教P29下より10行目に書いてあります。
No.434 大便希薄と便溏とは違いますか?
Ans: 同じことを指す場合もありますが、その違いは何かと言うと、「大便稀薄」は水っぽい便で、「便溏」は形のない便を指します。
No.457、458 どこか参照になるページはありますか?光燥で石のようになるのはなぜですか?燥で枯骨のようになるのはなぜですか?
Ans:歯の望診のところです。教P23 上より16行目に書いてあります。光燥で石のようになるのは、陽明熱盛で津液が大いに損傷されるためです;燥で枯骨のようになるのは腎陰の虧虚がひどく、歯に栄養を与えられないためです。
No.493 選択肢のEは何と書いてあるのですか?また意味は何ですか?
Ans:眼球の結膜の増殖でできた肉状の突起で、まだ角膜(黒目)を覆っていないものを「胬肉」、覆ったものを「胬肉攀睛」と言います。教P20の一番下に記載があります。
No.497、498 選択肢BとCの意味が分かりません。
Ans:教P69をご参考下さい。Bは、脈が緩(遅い)、時には1回止まる。Cは、脈が数(速い)、時には1回止まる。
No.499、500 どこを参照すればよろしいですか?
Ans:No373、374の答えをご参照ください。教P77に記載があります。
基本的な質問で申し訳ないのですが、燥湿、化湿、除湿の区別がつきません。燥湿するのは辛味、化湿するのは苦味で正しいですか? また去痰と化痰にも違いがありますか?
Ans:「燥湿、化湿、除湿」はほぼ同じことを指しますが、下記のよう、微妙に差があります。
燥湿:主に苦味の生薬を使い、水湿・痰飲内停などの病症を治す。
化湿:主に辛味で芳香性のある生薬(芳香化湿薬)を使い、水湿内停の病症を治す。
利湿:おもに淡味の生薬を使い、利水(利尿)を通じて水腫などの病症を治す。
除湿:湿邪を取り除くことです。燥湿・化湿・利湿(利尿)などを含みます。
同じく、「祛痰、化痰」もあまり違いがないですが、下記のように使い分けもできます:
祛痰:痰を気管支から追い出す(宣肺も含みます)。
化痰:生薬の力によって粘稠な痰を薄くしたり無くしたりします。
(教務担当:李)