こんにちは、周です。今回は体質養生②を紹介します。
第2節:体質差異を形成する原因と分類
体質差異を形成する原因
A先天素因 「稟賦」のことである。遺伝や胎児が母体の中に発育・栄養状態を含む。
B性別素因 男女の解剖的な構造や体型、生理機能・特徴の違いがある。一般的な説では、男子性多剛悍、女子性多柔弱、男子以気為重、女子性以血為先(男性は剛悍の性情で、気は重要である、女性は柔弱の性情で、血は重要である)。「婦人之生、有余於気、不足於血」と≪霊枢・五音五味≫に記述している。
C年齢素因 年齢は人体の構造や生理機能と新陳代謝に影響を与える。「老壮不同気」と≪霊枢・営衛生会≫に記述している。
D精神素因 情志の異常変化は臓腑を及ぼす。「怒傷肝、喜傷心、思傷脾、憂傷肺、恐傷腎」と≪素問・陰陽応象大論≫に記述している。
E地理・環境素因 人類はほかの生物と同じように客観的な環境の中に変異を起きる。違った地域の風土・気候・飲食・物産・居住等々生活習慣が体質の形成を重大の影響を与える。これは重要の要因である、しかも複雑である。これらについての記述は≪素問・五常政大論≫≪素問・異法方宜論≫にある。
体質の分類
A陰陽五行分類 ≪霊枢・陰陽二十五人≫にこう述べている:体型・肌色・認識能力・情感反応・意志強弱・性格静躁及び季節気候の適応力等々差異により、木・火・土・金・水という五大類型に分ける。また、五音の太少・左右の手足の三陽経の気血が頭面四肢(頭・顔・手足)に反映されている生理特徴により五類型に分ける。計五五二十五型(五×五=二十五)。
B 陰陽太少分類 ≪霊枢・通天≫にこう述べている:人体が「稟賦」した陰陽之気の多少により、太陰之人・少陰之人・太陽之人・少陽之人・陰陽之人という五類型に分ける。
C稟性勇怯分類 ≪霊枢・論勇≫にこう述べている:人体臓気の強弱・稟性(性情)の勇怯・体型・生理特徴により、二類型に分ける。心・胆・肝機能が旺盛、体型が健壮であれば勇敢な人に分類される。心・胆・肝機能が衰弱(衰減)、体型が痩弱(虚弱)であれば怯弱な人に分類される。
D体型肥痩分類 ≪霊枢・逆順肥痩≫にこう述べている:肥人(太る)・痩人(痩せる)・肥痩適中(ちょうどいい)という三類型に分ける。また≪霊枢・衛気失常≫にこう述べている:肥人の中から膏型・脂型・肉型の三型に分ける。
現代中医学では、陰陽・気血津液の虚実盛衰により正常体質と不良体質にという二大類型に分ける。体力強壮、面色(顔色)潤沢、眠食(睡眠と食事)均佳、二便(大小便)通調、脈象正常、明らかな陰陽気血の偏盛偏衰がない者は正常体質である。反対に明らかな陰虚、陽虚、気虚、血虚、痰湿、陽盛、血瘀などの傾向者は不良体質である。この分類法は実用体質分類法と称する。