②中医診断学
No.7 「黧黒」は、どす黒いと理解しても良いのでしょうか?黄色味を帯びていますか?
Ans: 黧黒(りこく)とはツヤのない黒色のような感じで、黄色味は帯びていません。
No.10 Cの疹がでたり隠れたりは陰斑の症状ではないのでしょうか?内延胸腹の意味を教えて下さい。
Ans:Cの「疹が出たり隠れたり」とは、疹が「突然隠れて見えなくなる」という意味です。こちらは斑疹の逆証に見える症状になります。陰斑のところに記載しています「隠々稀少」とは「少なくてかすかに見える」というイメージです。
なお、「内延胸腹」とは、「斑疹が先に四肢より出現し、その後(四肢の)内側にある胸腹部へ広げる」、「延」とは「広げる」の意味です。
No. 13解答選択肢BとDの臨床表現は神乱、CとEは少神と理解してよろしいでしょ
うか。
ANS: はい、そうです。
No.18 瘿瘤は甲状腺の腫瘍ですか?
Ans: 瘿瘤は首にできるコブですが、主に甲状腺の腫れや甲状腺の腫瘍を指します。
No.19 ①「白ハイ」、②「痱子」とは?
Ans: ①暑湿、湿温による皮膚病の一種、②アセモです。
No.21 少神と失神とは違いますか?少神の記述は教科書のどこに出ていますか?
Ans: 少神とは神気不足のことです。詳細は神気不足と神志異常の部分をご確認ください。
No.22 「癫」と「狂」について教えてください。どこを見ればよろしいですか?錯語はどういう意味でしょうか?
Ans:両方とも精神障害で、前者は鬱病、後者は躁鬱病に相当します。「独語」は「癲証」(精神病の一種)に属します。
錯語と独語の違い:錯語の場合、患者本人は言ったことを自覚している。
No.24 虚証の独特の顔色はありますか?虚熱が出た時は虚火の上昇によって頬骨の辺りが赤くなると理解しているのですが。
Ans:「虚熱が出た時は虚火の上昇によって頬骨の辺りが赤くなる」との理解は正しいです。「虚証」の独特の顔色はありません。タイプによって顔色が違います(例えば、陽虚はこう白、陰虚は微赤、気虚は淡白、血虚は白で無華など)、どの虚証でも「青い顔色」は見られません。
No.27 どこを確認すればよいですか?
Ans: 「肥満で食少は、形盛気虚であり、多くは脾虚有痰」と記載してあります。
この問題の選択肢のB~Eはみんな陰虚(血虚)類で、Aの陽虚だけが「脾虚有痰」で「形盛気虚」と一致しています。
No.28 答え「B」になっていますが、「E」もみられると思います。答えが「B」の根拠を教えてください。
Ans: 「手足蠕動」とは微細な振動(震える)ことで、虚風内動の症状です。一方、「E」の症状は四肢抽搐(痙攣)です。
No.32 Dの「肝風発痙」、Eの「偏枯」の意味を教えて下さい。
Ans: Dは肝風による痙攣を指します。Eは「中風偏枯」のことで、中風の一種です。『黄帝内経』に記載がありますが、教科書にはあまり詳しく説明がないです。虚証の中風だと理解して下さい。
No.35 芒刺舌とは?
Ans:「芒刺舌」とは舌の表面に赤く小さなとげが生じることで、体内に熱邪がある時に見られます。
No.42 「刮舌」とは舌磨きのことですか?
Ans:「刮舌(かっぜつ)」とは、苔の真仮を判断する方法です。
No.43 舌診では「気滞」や「気虚」は弁別できないという理解で大丈夫ですか?
Ans: この問題は、舌体の色が「淡紫」で「湿潤」である状態の舌象についての質問です。 「寒凝血瘀」と記載しています。舌診で「気滞」や「気虚」の弁別はできますが、この問いの場合は当てはまらないです。
No.44 Aは苔、BとEは舌体の動き、Cが舌形を表すとすると、Dはどのようなものですか?
Ans: B、D、Eはすべて舌態の内容に属します。
No.48 垢苔とはどのような舌苔ですか?
Ans: 舌の表面が油を帯びたように、べっとりとして厚くなったものは膩苔であるが、その上に、汚い垢状ものがまじった舌苔を「垢苔」或いは「濁苔」といいます。
No.57 「積粉苔」とは? 「疫癘の邪気」とは?
Ans:「積粉苔」とは、舌面に大量な白い粉のようなものが積み重ね、乾燥してない舌苔を指します。
「疫癘(えきれい)」とは、「瘟疫(おんえき)」という伝染性の強い邪気です、「癘気」とも言います。
No.58 黒苔は裏証ですね?
Ans: 主に裏証に見られるものですが、上記「疫癘証候」の酷い段階にも見られます。
No.60 苔潤が苔燥に変わるのはどのような時ですか?苔多が苔少に変わるのはどのような時ですか?
Ans:「苔潤が苔燥に変わる」:舌面に「潤」しているのは正常状態です。「燥苔」は津液損傷の現しですので、正常な人が実熱証になったや、突然陰液虧損な状態になった時などにみられます。
「苔多が苔少に変わる」:「厚苔が薄苔に変わる」と同じく、正気が回復し、病状が治る方面に向かっていることの現しです。
No.66 「虚裏の動きが衣服に反映…」の意味が分かりません。
Ans:「虚裏」とは心尖部(心臓の下の部分)を指します。「虚裏の動き」とは心臓の拍動のことです。正常時には、着ている衣服の上から心臓の拍動は見られません。
No.67 はA裏熱ですが、四肢厥冷については触れておらず、A~Eの消去法でAという考え方でよいのでしょうか?
Ans:そうです。この証は「真熱假寒」の証で、四肢厥冷は「陽盛格陰」の現象です。
No.69 「邪正相持」とは?
Ans: 邪気と正気が戦い、両方が対峙している段階のことで、邪気と正気が拮抗していることです。
No.72 短脈とは?
Ans: 気鬱か気虚証に見られる脈です。
No.76 「腸癰」とは?「燥屎内結」と便秘は異なりますか?
Ans:「癰」とは膿腫のことなので、「腸癰」とは腸の膿腫のことです。
「燥屎内結」は便の状態(乾燥して溜まっている)を表します。「便秘」は病名なので、燥屎内結は便の状態を表し、または便秘の原因の一つです。
No.94 陽証転陰と陽盛格陰の違いは何ですか?
Ans: 陽証転陰は陽証が陰証に変わる(例えば熱証が寒証になる)ことです、陰陽の転化に属します。陽盛格陰とは、陽気(邪気)が盛んになり、陰気が体表に停留し、中に入れない(阻まれる)ことです。陰陽格拒に属します。
No.102 設問の症状だけでなぜCを選べるのか、理解できません。腹満だけが実証で、他が虚証の症状なのですか?
Ans: そうです。「虚満」とは真虚假実の意味です。
No.112 因虚致実と虚実併重はどういう状態のことを言うのですか。
Ans: 因虚致実とは、虚証によって実証が発生すること、原因と結果を表しています。例えば、気虚におる瘀血など。虚実併重とは、虚証と実証がともに重いことを指しますが、原因と結果を表してないです。
No.117 「飲証」と「痰飲証」は同じと理解しても大丈夫ですか? 教科書に「水声漉漉」とあります。どういう意味ですか?
Ans:「痰飲証」は「痰証」と「飲証」の2つ含まれ、さらに「飲証」は4種類に分けられます。『中医内科学』で詳しく勉強します。
「水声漉漉」とは「水声がごろごろと鳴る」という意味です。
No.118 心陽虚証の脈は微細だと思いますが、なぜ結代脈が心陽虚証の脈になるのでしょうか?なお、「口舌生瘡」は何ですか?
Ans: 結脈・代脈は「不整脈」であり、心陽虚証によく見られます。微細脈は脈の強さの表しで、結・代脈は脈のリズムの表しです。
なお、「口舌生瘡」は口内炎のことです。
No.119 寒邪客肺証は、寒邪犯肺のことですよね?風寒の邪が肌表を襲うため、表証が出現するので、悪寒や発熱があると思いますが、答えは「B」ですか?
Ans:風寒束肺証と寒邪客肺証との違いを覚えて下さい。風寒束肺証は外感風寒の邪気によるもので、寒邪客肺証は肺内に寒邪が生じることです。
No.121 C反応が鈍く、動作の敏捷性がないとありますが、失神の動作遅鈍と少神の動作遅緩のどちらにあてはまるのでしょうか?解答がDなので、失神に当てはまるかと思いますが、違いが分かりません。
Ans: 失神の軽いほうを「少神」と言います。「動作遅鈍」はほとんど動かないことの表現で、「動作遅緩」は動きが遅いだけです。Cは失神の症状です。なお、失神の精神状態は意識不明、或は意識もうろうなので、Dはまだ「少神」の段階です。また「神気不足」は「少神」です。
No.123 透関射甲の内容を見つけましたが、現れる病証はどれか分かりません。
Ans: 病証は小児の外感病です。「透関射甲」のは、邪気がさらに深く入っていて、命に係わる危険があるという症状です。
No. 126 正解は分かるのですが、正解ではない選択肢CとDがどのような証候を示すのかについて教えてください。
Ans:Cの「形寒」とは体が冷たくなること、陽虚の「形寒肢冷」の略です。 Dの「寒慄」(かんりつ)とは、中国語の寒颤(han zhan)と同じ意味で、寒くて思わず体が震えること、また、寒さのために鳥肌が立つことです。「畏寒」の症状になります。
No.129 脾腎陽虚→五更泄瀉と理解していたのですが、この設問の正解が溏薄清稀なのはなぜですか?
Ans: 五更泄瀉は下痢をする時間を指し、「溏薄清稀」は便の状態を指します。
No.133 両颧潮紅、満面通紅、白裏透紅の状態を教えて下さい。
Ans: 両颧潮紅:ほほだけ赤い。 満面通紅:顔がまんべんなく赤い。 白裏透紅:白い色に赤みがさしている。
No.138 喀血は肺から、吐血は胃からの出血と理解してOKですか?
Ans:OKです。
No.139 大腸液亏でも口臭はあるのですか?
Ans:見られる場合があります。
No.150 瞳孔拡散の仕組みを教えてください。
Ans: 中医では、腎精耗竭→瞳孔(先人は「瞳仁」「瞳人」と表現)の筋肉が収縮できなくなると認識しています。現代医学的な解釈では、迷走神経が働かなくなるからです。
No.153 腥臊臭は生臭い臭いと理解していますが、その仕組は?なぜ、風湿熱が皮膚に溜まると汗が生臭くなるのですか?
Ans: 腥臊臭のある汗は「臭いがきつい」という意味です。風湿熱の邪気(菌)が皮膚に長く滞留→菌が繁殖→きつい臭いが生じます。
No.155 「絶汗」とは?
Ans: 亡陰証と亡陽証の汗です。
No.156 行痹はどこを見ればよろしいですか?
Ans: 行痹とは痺証の一種で、『 内科学』の「痹証」のところに記載してあります。
No.157 胃気のある脈=正常な脈でOKですね? 脈の本位とは何ですか? BとCについて、教えてください。
Ans: 胃気のある脈は正常な脈でOKです(教P65)。脈の本位とは元の位置のことで、ここでは寸・関・尺を指します。Bは「落ち着いていてゆったりしている」表現で、Cは長脈です。
No.169 Bの意味を教えてください。
Ans:「謇(けん)」の意味は「どもる」で、「語言謇渋」とは、自由に話すことができないということです。
No.174 陽明経証と陽明腑証の主な区別はどう判断すればよろしいですか?
Ans: 陽明経証と陽明腑証の主な区別は、後者は大便秘結(腸内に乾燥した糞)があることです。詳細は「六経弁証」の部分をご確認ください。
No.192 A温燥とC表熱で悩みます。温燥の決め手は、苔黄。表証は、苔薄白という弁別の仕方でよいですか?弁別要点があったら教えてください。
Ans: 苔黄は温燥の決め手ではないです。乾燥の症候(鼻唇の乾く・乾咳無痰・舌乾)が多いことが温燥の決め手です。
No.195 心陽虚になると、なぜ「胖」が現れるのでしょうか? 脾腎陽虚では淡白舌、胖嫩(湿潤)になると記憶していますが、間違っていますか?
Ans: 間違っていませんが、「淡胖舌」は陽気虚弱の証なので、心陽虚にも脾腎陽虚にも見られます。
No.198 表裏倶熱とはどういう症状ですか?
Ans: 表裏倶熱は体表にも、体内にも熱があるという状態です。
No. 198 「E. 裏熱」という正解を導く考え方を教えてください。
Ans:問題にあります症状に、悪風寒や浮数脈など表証の症状が診られないので、裏証になります。
No.209 表熱裏寒とはとれないでしょうか?
Ans:この症例は外感風熱の症状がないので、表熱裏寒とはとれないです。
No.211 中暑は暑気当たりですか?それとも熱中症?傷暑は?
Ans: 中医学の「中暑」は日本の「熱中症」に相当し、「傷暑」は「暑気当たり」に当てはまります。詳細は「暑淫証候」の部分をご確認ください。
No.213 こちらの「寒湿困脾」と「脾胃寒湿」は同じと考えてよいのでしょうか。「寒湿困脾」は、講義資料の中で、「寒湿内盛により中陽困阻」とあり、実証と理解しておりますが、これでよろしいでしょうか。「脾胃寒湿」はテキストをみましたが、どこに記載があるのかわかりませんでした。同じ内容なのでしょうか。ご教示ください。
Ans:理解は正しいです。こちらの「脾胃寒湿」という言い方はあまりしません。たまに正解以外のダミー選択肢として意味のないも選択肢も入っています。
No.216 気滞心脈はどこを参照すればよろしいですか?
Ans:「心脈痺阻証」、【臨床表現】の最後の部分をご確認ください。
No.218 冬に悪化とのことから、寒邪客肺を選びました。飲停於肺への導き方を教えて下さい。
Ans:「飲停於肺」は「支飲」のことです。水分が肺に滞留する四飲の1つ、咳と呼吸困難がひどく(横になれないほど)、脈は弦です。「寒邪客肺」よりひどい病証です。
No.219 熱邪壅肺と痰熱壅肺は同じですか?
Ans: 同じですが、ただし後者の場合は熱邪より痰が多いです。
No.226 寒滞肝脈に導く判断を教えて下さい。
Ans: 足の厥陰肝経が生殖器を通過しているため、男性の睾丸部の墜脹冷痛などは寒滞肝脈と言います。
No.228 AとBの違いは「風邪」による症状があるかないかですか? 痰が薄く白い、苔が薄白膩、緊脈など、寒の邪気しか読み取れないのですが。
Ans:そうです。No.119の答えをご参考下さい。Aは内傷咳嗽で、病程が比較的に長く表証の症状が見られません。Bは外感咳嗽で、病程が短く、表証の症状が見られます(この症例の脈は浮緊です)。
No.229 腎不納気と浮腫の結びつきは? この患者は肺腎気虚なのですか?
Ans: そうです。この患者には肺腎気虚があると考えられます。30年の病歴があり、腎陽も虚弱と推測できますので、浮腫と結びつけられます。
No. 233「E. 胃熱」が正解ということですが、設問中にある「一週間ほど食欲が減退」についてはどのように解釈したよいのでしょうか?胃熱であれば、消穀善飢の症状が出るのではないでしょうか?それとも、胃熱イコール胃火亢盛の理解が間違っているでしょうか?その場合、区別の仕方を教えてください。
Ans:胃熱証にはいろんなタイプがあります。消渇の「胃熱熾盛」の場合は消穀善飢の症状が診られますが、食滞や肝気犯胃などの場合は、胃の機能が低下して食欲減退の症状が診られます。なお、この質問の症状によると胃熱が明らかですが、Bの肝気犯胃やCの食滞胃脘の診断はできないです。
No.242 月経量が多い程度は不明ですが、期間が7~8日間はそれほど異常ではないので、面色淡白、無華、納少、気短乏力、舌淡苔薄白、脈沈細…などから気血両虚では駄目ですか?それとも三年間の月経量過多イコール脾不統血になるのですか?
Ans: この症例はもちろん気血両虚の症状が見られています。しかし、症状の最初に「月経量が多く三年間余り」と書いてあります。出血の症状が出ていたら、単純な「気血両虚証」ではなくなります。病名は「月経量過多」で、弁証は「脾不統血証」になります(弁証論治の際、患者のすべての証を書く必要がないです。例えば、この症例の場合、「脾不統血証」にしていれば、「気血両虚」も含まれていることを知るべきで、治療はもちろん補気養血なども考えるべきです)。
№242 出血と脾気虚があるので、脾不統血だとは思ったのですが、「面色は淡白かつ無華」「舌淡」とあるので、脾気虚により気血生化の源が欠乏、経血量が多いこともあるので、気血両虚でもいいのかと考えました。脾気虚であれば、便溏かと思いましたが、「大便正常」です。血虚があると考えましたが、「苔薄白」です。どう考えればよろしいのでしょうか、ご教示ください。
Ans:こちらの症例の主症は月経の出血が多いことですので、「脾不統血証」と考えます。随伴症状に気虚と血虚がでるのはあり得ますので、治療には考慮すべきです。
なお、こちらの問題の選択肢ABCはほぼ同じ証でして、主訴或は主症状によって証の言い方が違うと考えます。例えば主訴が「心悸」ならば、「気血両虚」と診断し、主訴が「不眠」であれば、「心脾両虚」と診断します。治法は同じです。
No.244 悪心嘔吐、色がミカンのような鮮やかな黄色、便溏⇒湿熱蘊脾と考えるのですが…
Ans: この症例の脈は弦数になっていますので、湿熱が肝胆に蘊結している症候です。A、B、2つ証の症状が似ています(脾と肝胆は近隣同士ですから)が、脈で区別できます。
No.249 この場合、下熱の症状は尿痛だけですか?
Ans:「尿頻、尿急、尿痛」は膀胱湿熱証(急性泌尿器感染)の典型的な症状です。
No.251 血熱証の弁証根拠は出血ですね? 邪熱が血分に入る→血脈を灼傷→出血、というメカニズムで大丈夫ですか?
Ans:そうです。弁証根拠は出血と熱象ですからA、B、D、Eは排除できます。この症例の選択肢から見ると、気血の病証に関する問題で、Cの「血熱証」が正解です。
なお、「邪熱が血分に入る→血脈を灼傷→出血」とは、外感病の血分邪熱熾盛のメカニズムです。本例は臓腑火熱熾盛による血熱で、内傷病に属します。
No. 251 設問中の臨床表現の1つに「夜にあると身熱」(No. 266にも同じ病因による月経病の問題があり、そこでもやはり「夜に身熱が甚だしい」とあります)とありますが、血熱による月経病で夜になると身熱がひどくなるのはどのように解釈したらよいのでしょうか?外感温熱病の営分証や血分証で血熱証が見られ、夜になると身熱がひどくなるのは理解しているのですが、月経病の場合は何故なのかが分かりません。また、血熱があるにもかかわらず、口渇しても不欲飲なのは何故でしょうか?
Ans:この症例は主に陽盛の血熱ですが、月経先期や出血が多いため陰血が虚損され、相対的陰虚(夜になると身熱)もあると理解して下さい。また、No. 266も同じです。
No. 252 「B. 亡陽証」を選びましたが、「D. 気随血脱証」が正しい答えとあります。この二つはどのように区別すればよいのでしょうか?教科書での両証に関する記述を見る限り、この設問中の臨床表現だと亡陽証であれば「脈が絶えそう」という表現になるのかとも思いましたが、散脈はそもそも臓腑の気が絶えそうな状態を示す脈だと理解しています。どの臨床表現で区別するのか分かりません。
Ans:「気随血脱証」は「亡陽証」の一種です。この症例に明らかに「嘔血により~」との記載がありますので、答えはDが最も良いです。
No.253 湿温病と迷ったのですが、渇喜熱飲から温ではないため、痰飲病にしたのですが、判断は何がポイントですか?
Ans: 渇喜熱飲で飲む量が少ないや飲むと吐きそう、腸鳴、舌と脈などみんな典型的な痰飲病の症状です。なお、「湿温病」は湿熱の邪を感受して起こる熱性病の一種で、潮熱と身熱不揚が特徴です。
No.255 竄痛とは?
Ans: 竄痛(さんつう)とは、ネズミが走り回っているように痛みの動きが速い、つまり固定しない痛みです。
No.267 正解はA気滞血瘀ですが、臨床には「遊走性の痛みがあり」となっています。
血瘀は固定痛と認識しているので、他の随伴症状からAなのだとは思いますが、要点を教えてください。
Ans:この症例の「遊走性の痛みがあり」は気滞による症候です。一連の月経の症状と舌脈が血瘀の症候です。なお、この患者に生理痛(経行腹痛)があり、その痛みは固定痛だと思います。
No.270 寒飲伏肺はどのような症状ですか?
Ans: 寒冷な飲邪が肺に溜まり、肺の機能活動が障害する症候です。No218の飲停於肺と同じ証ですが、「伏」というのは、慢性状態を表しています。
No.271 口中が甘い、というのはどのような意味を持ちますか?
Ans: 脾の病証、特に「脾胃湿熱」の場合に現れやすいです。
No.271「小溲短混」はどんな状態でしょうか。
Ans:尿が少なく、濁ることです。
No. 273 5つの選択肢の日本語読みをそれぞれ教えてください。
Ans:ぜんご、さくご、どくご、ていせい、ごけん です。
No.274 「不安」は裏熱とみなされるのですね? 口渇も裏ですか?
Ans: この症例中の口渇、煩躁不安、糙乾苔はすべて裏熱の証候です。
No. 281「A. 肝胆湿熱証」と「B. 肝経湿熱証」の区別の仕方を教えてください。設問中に「陰部掻痒」とあったため、湿熱が肝経を通って下へ注いだパターンの肝経湿熱であろうと考えてBを選択したのですが、Aが正解ということですので、その理由も合わせて教えていただけると助かります。
Ans:どちらも、湿熱が肝胆に蘊結した証候を指しますが、臓腑弁証の場合は、肝胆湿熱証と言うことが多いです。また、厳密でいうと肝胆湿熱証の範囲が広く深いというイメージがありますの。この質問にありました「口苦」という症状は胆汁の疏泄異常ですので、肝経湿熱だけでは考えにくいです。
No. 286 設問中の臨床表現の一つ「心煩」以外はすべて燥邪の症状で納得できるのですが、「心煩」は熱又は火を示していると理解しています。ここでの「心煩」はどのように解釈したらよいのでしょうか?
Ans:温燥の邪気が身体に侵入すると口乾口渇・心煩などが診られます。なお、この患者は発病して1ヶ月も経っているので、煩熱の症状が出ています。
No.295 瘀血阻滞を選んでしまったのですが、気滞血瘀との判別はどのようにしたら良いですか?
Ans: 胸脇の脹痛、憂鬱などを症状で、気滞があると判断できます。
No. 298 設問中の臨床表現全てが「C. 小腸実火」を示しているのは分かるのですが、心火亢盛で心火下移でも同じ症状が出る、つまり、小腸実火イコール心火下移と考えてもよいでしょうか?
Ans:そうです、多くの「小腸実火証」は「心火下移」によるものです。
No.301 痰蒙心神はどこを確認すれば良いですか?
Ans:「痰気鬱結、阻蔽神明」と記載があります。これは「痰蒙心神」のことです。
No.305 中焦有火とは、胃熱のことですか?この問題集のNo.27の問題と関係がありますか?
Ans:そうです。「中焦有火」は主に胃熱を指します。No.27の問題も同様に形態の望診の内容に属します(望形態の部分をご確認ください)。
No. 305「中焦有火」は胃熱と考え、「A. 形痩食多」を選んだのですが、復習大綱では
A、復習資料ではCがそれぞれ正解となっています。どちらが正しいでしょうか?もし、
「C. 肉消著骨」が正しい場合、正解を導くための考え方を教えてください。
Ans:「A. 形痩食多」が正解です。中国語の原文の問題を確認したところ、下記のようになっており、同じ答えですが、選択番号がCとなっていました。
A.胖而能食
B.肥而食少
C.形瘦食多
D.形瘦食少
E.肉消著骨
305.中焦有火的表现是
306.脾胃气虚的表现是
No.317、318 どこを確認すればよいですか?
Ans:四診の斑疹の内容をご参照ください。
No.338 胃虚気逆はどこを確認すればよいですか?語声が低微かつ断続的は胃虚の症状ですか?
Ans:噯気の部分を確認ください。 No337、338は噯気(げっぷ)に関する質問です。げっぷは、胃気上逆(胃の気逆)の症状です。「噯気低沈、無酸腐気味(匂い)、納谷不馨(食欲がない)」、これは胃虚(脾胃虚弱)の症状です。No338の「語声が低微かつ断続的」は、げっぷの声を指しています。
No.347 「奪気」と「中気大虚」について教えてください。
Ans:ひどい気虚を指します。
No. 352「D. 腎精キ損」(「キ」と読めばよろしかったでしょうか?)の場合、舌の色は淡と理解していますが、正しいでしょうか?また、この場合、舌体や舌質はどのようなものになるのでしょうか?
Ans: はい、「虧損」の読みは「きそん」です。腎精虧損の舌診についてですが、腎陽虚に偏る場合は舌淡白・苔潤で、腎陰虚に偏る場合は舌紅・少苔です。
No. 361「C. 少陰経」=少陰腎経、「D. 厥陰経」=厥陰肝経と理解する場合、その両方ともが頭頂部の頭痛の病位であり、更に、この二つの違いは、少陰腎経なら頭頂痛+歯痛、厥陰肝経なら頭頂痛+眼痛と勉強したと記憶しています。この設問の正解はDのみの場合、なぜCを選ぶと間違いなのか教えてください。
Ans: 少陰腎経は分枝しか頭部を経由しないからです。頭頂痛は主に肝経を経由しています。よって答えは「D. 厥陰経」です。また頭頂痛に歯痛を伴う場合は、少陰腎経に関わる可能性があります。
No.373、374 どこを見ればよろしいですか?「畜血」と瘀血は異なりますか?
Ans:腹部の按診の内容を確認ください。辨腫塊:①積聚:腹内に結塊があり腫れたり痛んだり、結塊が明瞭で腫れ痛みが固定したものを「積」と称し、血分に属します。結塊が不明瞭で痛みが固定しないものを「聚」と称し、気分に属します。②腹中の虫塊のことを虫積(慢性の寄生虫病)と言います。なお、畜血は主に下焦(膀胱など)にある瘀血を指します。
No.376 瘀血証で口渇…のメカニズムが分かりません。
Ans:瘀血が体内に停留することによって津液の気化に影響を与えます。津液が体の上部に上がることができず、口渇を感じます。また瘀血は体内津液の輸布障害を起こしますが、津液は虧損されていないので、口渇を感じますが、水を含んで口を濡らすだけで飲みたがらない…となります。
No.379 中気下陥証の小便が混濁し、米の研ぎ汁の様はどのように記載されていますか?
Ans:「脾は散精を主る、脾虚気陥で精微が正常に輸布できず、膀胱まで流され、故に小便が混濁し、米の研ぎ汁の様にある」と記載があります。
No.389、390 このような大便に関する記述は、教科書のどこにありますか?
Ans:四診の問診の問小便を参照下さい。
No.395、396 何をもって分類されるのですか?参考箇所がありましたら教えて下さい。
Ans:四診の脈診の脈の種類を比較してまとめてみてください。
No.424 肺痿の痰はどこを見ればよろしいですか?
Ans:痰の望診を確認ください。
No.434 大便希薄と便溏とは違いますか?
Ans: 同じことを指す場合もありますが、その違いは何かと言うと、「大便稀薄」は水っぽい便で、「便溏」は形のない便を指します。
No. 452 この設問のように、呼吸の症状のみが記され、兼証が不明な場合、「B. 肺気不足」(=肺気虚と理解しました)と「C. 腎不納気」(=肺腎気虚と理解しました)の呼吸の症状の違いはどのように理解すればよろしいでしょうか?
ANS: 肺気不足は主に肺の機能が弱っていて、呼吸に力がないという表現です。一方、腎不納気は主に腎気が弱っていて肺が吸い込んだ気をうまく受け取らない状態で、要するには呼多吸少の状態です。
No.457、458 どこを参照すればいいですか?光燥で石のようになるのはなぜですか?燥で枯骨のようになるのはなぜですか?
Ans:歯の望診のところです。光燥で石のようになるのは、陽明熱盛で津液が大いに損傷されるためです;燥で枯骨のようになるのは腎陰の虧虚がひどく、歯に栄養を与えられないためです。
No.493 選択肢のEは何と書いてあるのですか?また意味は何ですか?
Ans:眼球の結膜の増殖でできた肉状の突起で、まだ角膜(黒目)を覆っていないものを「胬肉」、覆ったものを「胬肉攀睛」と言います。
No.497、498 選択肢BとCの意味が分かりません。
Ans:Bは、脈が緩(遅い)、時には1回止まる。Cは、脈が数(速い)、時には1回止まる。
No.499、500 どこを参照すればよろしいですか?
Ans:No373、374の答えをご参照ください。
その他の診断学についての質問:
・気虚の臨床表現の一つ「少気〇言」の〇に入る漢字が変換できないのですが、後半2文字の意味は「あまりしゃべりたくない」ということだと理解しています。何と読むのか教えていただけるでしょうか?何度も出てくるのに読み方が分からず、この機会に覚えたいと思います。
ANS:「少気懶言」の読みは「しょうきらんげん」です。
(教務担当:李)