No.1 甘味の効能は、補益、和中、緩急と理解していましたが、解毒もあるのですか? どのような中薬がありますか?
Ans: 例えば、甘草、蜂蜜などがよく解毒薬として使われます。また、「清熱解毒薬」に分類されている金銀花、蒲公英なども甘味があります。
No.25~27 解表、発表、疏表の違いがよくわかりません。この使い分けについても教えてください。
Ans:多少違いがあります。透表という言い方もあります。すべて表証の治療方法です。
解表:解とは、解除の意味で、表邪を解除することで、全ての表証を治療する総称です。例えば、辛涼解表や辛温解表などがあって、それぞれの適応する証に使います。
疏表:疏とは、疏散の意味で、主に風邪の治療に、袪風のできる生薬を使います。
発表や透表:発とは発散で、透とは、透達の意味で、主に邪気が体内に入っている場合に、肌表(便や尿ではなく)より、その邪気を追い駆けることを指します。特に発疹のある疾病でなかなか出疹しない場合に「透表」をします。
No.67 この設問は生地黄のことを指しているのですね? 生地黄には生津効果があるからDは不適となるのですか?
Ans: そうです。生地黄のことを指します。地黄には水分がたくさん含まれていて、粘滞(脾胃をもたれる)の性質があり、湿証(特に脾虚湿滞)の患者は慎重に使いましょう。
No.69,70 散瘀と化瘀に違いはありますか? 祛瘀とも異なるのですか?
Ans: 散瘀、化瘀、袪瘀の意味はほぼ同義です。
No.95 Eの意味とは?
Ans:「蝕」と浸蝕の意味です。「蝕疣療瘡」とは、「イボ」を浸蝕し(なくす)、「瘡癰」を治療することです。
No.107 Bの意味は何ですか? Dの水腫脹満は脾陽不振の証ですか?
Ans: 「麻木」とは麻痺、痺れの意味で、「癱瘓」とは自由に動けないことです。主に半身不遂のことを指します。「水腫脹満」は、脾陽不振や腎陽衰微などで見られます。
No.126 CとDは、地上部分と書かれているだけで、幼苗とは書かれていません。他の選択は、違うのが調べてわかりました。
Ans: 「春季幼苗が約3寸(10cm)の時に採収」と中文教科書には記載があります。
No.190 婦女倒経とは、月経不順のことですか?
Ans: 「倒経」とは、月経期間或は月経の前に現れる吐血や鼻血などを指します。「倒経」は民間の言い方です。中医婦人科では「経行吐衂」と言います。
No.228 琥珀は煎じてはいけない薬なのですね?
Ans: そうです。貴重なものなので、粉末を少量(1.5~3g/回)冲服します。
No.230 「慎用」する理由を教えてください。
Ans: 遠志は、安神の他に祛痰や消腫などでよく使われます。同時に咽喉や消化器の粘膜に刺激を与える作用もあるので、胃炎や胃潰瘍がある患者に慎重に使いましょう。
No.319-322 一緒に用いるべきでない理由ですが、牽牛子は瀉下逐水で、Dも同じなので、瀉の力が強くなり過ぎるからですか?丁香は温中の効果があるのに、鬱金の涼血の働きと矛盾するからですか?芒硝の清熱作用と硫黄の壮陽効果と正反対だからでしょうか?五霊脂については、教科書には十九畏とだけしか書いていませんが、理由を理解するより丸暗記するしかありませんか?
Ans: 設問の内容は、「十九畏」についての質問です。中医の学生として、「十九畏」と「十八反」をまず丸暗記しなければなりません。勿論、それぞれの理由を探り出しても良いですが、まず、「十九畏」と「十八反」の意義を覚えましょう。「十九畏」と「十八反」ともに、七情配伍の中「相反」の内容であり、これらの配伍では毒性反応や副作用が発生するので避けましょう。
相反についての研究は今でも続けられており、先人が纏めた「十九畏」と「十八反」は100%正確ではないと判明したのもあるようです。ですが現在の教科書上の理論としてはまだ反映されていません。とりあえず、そういうものだと覚えましょう
No.392 答えが地骨皮になっていますが、歯痛について確認できませんでした。教えてください。
Ans:「清瀉腎経の浮火(炎上した虚火)で止虚火歯痛できる」との記載が中文教科書にあります。
№413、414 利水通淋と利尿通淋は同じと考えてもいいのでしょうか。
ANS:同じです。
No. 462 斂肺と瀉肺の意味と違いを教えてください。
ANS:斂肺とは、肺気が発散し過ぎる状態を治療する意味です。瀉肺とは、肺の熱邪を清解して咳や喘息などの症状を改善する治療法です。
№463、464 鎮驚安神と鎮心安神は同じと考えていいのでしょうか。№22には、定驚安神ともあり、違いがよくわかりません。
ANS:「鎮驚」、「鎮心」、「定驚」の意味はほぼ同義です。
No.482 解毒の次の二文字の意味を教えてください。
Ans: 截瘧(せつぎゃく)の意味です。「截」は「切」と同じで、切断、止めるという意味です。「瘧」とは伝染病の一種で、おこり(マラリア)のことです。「截瘧」は、マラリアの症状を止める(治療する)ことです。
No. 486 復習大綱での正解は「E. 血熱を兼ねる血虚証」、復習資料での正解は「A.陰虚を兼ねる血虚証」となっています。どちらが正しいのでしょうか?
ANS:確認したところ、復習大綱の質問は生地で、答えがEですが、中国版のこの問題の質問は熟地となっており、Aが正解です。よって、質問の内容を確認して解答を選択してください。(質問や選択肢の変化があると思うので、気を付けて確認しましょう。)
No.495 久咳失音とは?
Ans:長期間の咳のため、声がかれて発音ができなくなることです。
その他の中薬学に関する質問:
・杜仲は強筋骨、続断は続筋骨とありますが、違いはありますか?
Ans:「強」とは強める、「続」とは接続する、言葉から見ると意味が違いますが、こちらでは、ほぼ同義です。よく二つを配伍して使います。
・配伍関係で、相畏と相殺の違いが理解しにくいのですが、「毒性や副作用を軽減させる配伍」で間違っていませんか?例えば生姜と半夏など。
Ans: 相畏と相殺の違いはありません、同じ配伍関係の別の言い方です。相畏は「毒性や副作用を軽減させる配伍」です。それに対して、相殺は「毒性や副作用を軽減させる配伍」です。半夏と生姜は相畏関係で、生姜と半夏は相殺関係です。
・肉桂の説明箇所で、「引火帰元」とありますが、よく理解できません。
Ans: ここでの「火」とは「命門の火」、即ち「腎陽」(「元陽」とも言う)のことを指します。「引火帰元」とは、腎陽不足・命門の火が衰弱したために下半身が冷えますが、一部の元陽が上(頭部など)へ上昇します(これは「虚火」と言います。上熱下寒ですが、ここは真寒假熱の一種でもあります)。この場合の治療で「引火帰元」する必要があります。つまり、上に浮かんである「火」がその元の「命門」に帰るように引導することです。
・安胎薬をまとめたいのですが、下記以外にも重点薬はありますか?
桑寄生…肝腎陰虚による胎動不安
砂仁……気滞による胎動不安
黄芩……胎熱不安
蘇梗……気逆による胎動不安
杜仲……肝腎虧(き)虚による胎動不安
菟絲子…肝腎不足による胎動不安
続断……腎陽不足による胎動不安
Ans:紫蘇の葉も安胎作用があります。これら以外は、特に重点薬として暗記するものはありません。婦人科の「胎動不安」の部分を学ぶ際、代表方薬に合わせて上記の生薬が出てくると思います。その際、生薬の選び方などの復習をするとよいでしょう。
・燥湿、化湿、除湿の区別がつきません。燥湿するのは辛味、化湿するのは苦味で正しいですか? また去痰と化痰にも違いがありますか?
Ans:「燥湿、化湿、除湿」はほぼ同じことを指しますが、下記のよう、微妙に差があります。
燥湿:主に苦味の生薬を使い、水湿・痰飲内停などの病症を治す。
化湿:主に辛味で芳香性のある生薬(芳香化湿薬)を使い、水湿内停の病症を治す。
利湿:おもに淡味の生薬を使い、利水(利尿)を通じて水腫などの病症を治す。
除湿:湿邪を取り除くことです。燥湿・化湿・利湿(利尿)などを含みます。
同じく、「祛痰、化痰」もあまり違いがないですが、下記のように使い分けもできます:
祛痰:痰を気管支から追い出す(宣肺も含みます)。
化痰:生薬の力によって粘稠な痰を薄くしたり無くしたりします。
(教務担当 李)