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日本中医学院ブログ


日本校 教授紹介 ②高春媛(こうしゅんえん)先生

こんにちわ。新井友加里です。
北京中医薬大学日本校では、北京の本校から来日した教授が二名いらっしゃいます。先週に引き続きお二人目の紹介です。ブラジルでも教鞭をとられた、大ベテランの高教授の紹介です。
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プロフィール
高春媛教授
1942年中国山西省生まれ。
1968年 北京中医薬大学(元北京中医学院)卒業
1968年~1979年 中国新疆阿勒泰(アロタイ)医院で、医師、主治医師、婦人科主任として勤務
1979年~1982年 北京中医学院大学院修士在学及び卒業、修士所得
1982年~2002年 北京中医薬大学・基礎医学院 講師、助教授、教授、副主任医師、主任医師として勤務
2002年~2004年 ブラジルIMAM鍼灸学院 教師として勤務

医師として教師として勤めて35年、豊富な臨床経験と高い中医学術レベルを持つ。国内、国際中医学術研究会に多回出席し、論文を発表し好評されている。ブラジルに勤めていた二年間、多くの患者や学生に尊敬され、新聞にもその活躍が掲載された。

代表的な出版物
《中医全息診療術》、《中医医案学講義》、《文物考古と中医学》、《古今名医医案選評》、《中医当代婦科八大家》等。

また、大型中医古籍10冊余りの整理に関わった。《中医学名著珍品全書》、《臨床常用方薬応用鑒別》(副主編)、《金匱要略方歌白話解》、《十部中医経典著作》点校等。
発表された中医学術論文は30編余り。
1995年第四回世界女性大会医学論壇優秀論文賞を取得、“中医と女性健康”。
1995,1996,1997,1998年連続北京中医薬大学授業優秀賞を所得。
1992年張仲景学術国際研修会優秀論文賞を取得、題名は“新安医学が仲景学説の貢献”。など中医学で、大きな業績を達成し現在に至る。

Q. 日本での生活はいかがですか?
A. 東京はとても過ごしやすい気候で、どこにでも緑や花が沢山ありとても美しいと思いました。交通も便利で、交通案内や旅行案内も分りやすく、世界一流の都市だと思います。また、品物が豊富で買い物が便利です。食べ物には和・洋・中と種類が豊富で、生活はとても快適です。私の周りの教授や学生は皆礼儀正しくとても親切です。勉強も勤勉で真面目です。私は日本にと溶け込み、友情を深めています。
私は、北京に帰ったら、向こうの学生たちに、日本のあらゆる先進面を紹介したいと思っています。東京は、北京と同じく素晴らしいです。

Q.北京中医薬大学日本校で教えることについてどう思いますか?
A. 日本校学長の高鶴亭先生、理事長の植松先生のリーダーシップにより、統制が取れしかも活き活きした日本校を運営ができていると思います。学生達にも細やかな配慮をされており、このような環境で仕事できることを、とても嬉しく思います。日本校にはレベルに応じて適切な学科が設けられており、教授陣もそれぞれ専門分野に長けており優秀です。日本校は、日中両国の文化や医療の交流の架け橋となっているとつくづく思います。
私は、4期(2年)の間に、200名程の優秀な学生に教えてきました。皆、真面目で、中医の知識の吸収に貪欲です。その謙虚と礼儀正しい学習態度のおかげで、教鞭をとる私の側も、自然と熱がこもります。私は、日本語があまりできないので、通訳の協力で授業を行っています。ここで、通訳の皆さんにも感謝したいと思います。また、授業が円滑に運ぶよう、さらに多くの通訳を養成するように願っております。


Q.これから入学したいと考える方々に一言お願いします。
A. 東京の湯島神社にある石碑に「漢才和魂」という言葉を見つけました。私は、中医学こそまさに「漢才」であると思います。それは、中国人が数万年で疾病と闘うなかで構築された知恵の結晶で、そこに、健康長寿の深奥な秘方があるからです。
日本で中医を愛する皆さんが、その真髄を学び、研究し、大和民族の魂を注ぎ、中国医学を日本のみなさんの健康長寿のために活かして欲しいと心から希望しています。中医学と言う学問をしっかりと日本に根付かせ、花を咲かせ、実を結ばせて欲しいと思います。
「「聞道从不分先后、、畢竟人材有古今」(人材には昔と今の区別があるので、(中医学)の道を聞くことはに先発と後発の区別はない)※と私は考えます。ですから、私は、これから皆さんが、日本校にて三年間の中医学を勉強することは、一生を通じても、最も幸運な選択だと思っております。

※「聞道不分先后、達物為尊」と言うことわざがあります。中国の《道缘儒仙》と言う小説にあることば。大意は:勉強(道を聞く)を始めるのに先と後はない、道に到達した者は尊敬されるべきである。先生はこの言葉をもとに、私たちを激励してくれています。

先生にこの言葉の意味を改めて聞いてみました。
「昔から沢山の尊敬すべき業績を残した偉人が存在するのは事実です。そして、自分の先には中医学を勉強した多くの先輩がいます。自分は後発だと初めの一歩を踏み出すことに気後れしそうになることもあるでしょう。私(高先生)も中医学の道に皆さんより先に踏み出しましたが、勉強をし始める時期に遅い早いはありません。途中で挫折せずやり遂げることが大切です。
また、パソコンが普及し、使いこなせる皆さんが、中医学文献の研究が進んでいる現代に、整った環境で中医学を効率的に勉強すればそれだけ理解も加速し、高レベルでの学習・研究が行うことが出来るとも考えられます。ですから、スタートが遅くなっても遅すぎることはないと思うのです。」とのことでした。

以上 高先生へのインタビューでした。今回は補足をつけてしまい、長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
by jbucm | 2007-05-23 21:07 | 講師紹介・授業風景

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