こんにちわ。李宏です。生薬の紹介、第3回目は地黄を紹介します。
懐慶(かいけい)地黄ともいいます。多年生の草本薬材で、葉はギザギザした形状で、初夏、ピンク色の鐘形の大きめの花が咲きます。根は、補血、滋陰、解熱などの効果があって、生薬として用います。種をまいたその年に収穫できます。10~11月に、根茎を掘り出し、土を払い、水洗いせずに火であぶっていくとだんだんとと乾燥していき、柔らかくて黒く状態になります。外皮が硬くなれば、生地黄となります。それを刻んで乾燥させて保存します。
生地黄は清熱涼血、養陰生津の作用がありますが、それに30%の重量の黄酒で蒸しては乾かすことを何回か繰り返せば、熟地黄となります。熟地黄は、滋陰補血のはたらきを持っています。