こんにちは、周です。
9月から、平成18年生のカリキュラムの「方剤学」が始まり、皆様の勉強に役に立ちたいと思い、「薬対」(二種類の中薬の組み合わせ)について話します。
当帰+芍薬
この2薬は臨床で多用される養血の薬対で、四物湯、帰脾湯、当帰芍薬散です。
当帰は辛香で、その性質は開で、走而不守(走って守らず)、芍薬は酸性で、その性質は合で、守而不走(守って走らず)、2薬を合わせると養血と補血の効能が最良に発揮できます。
当帰+川芎
この薬対は、「普済本事方」の仏手散です。
当帰は養血和血の薬、川芎は行気散血の薬で、2薬を合わせるにより、活血・養血・行気の作用を持ち、潤と躁の具合相がよくなります(当帰は川芎の辛躁を潤し、川芎は当帰の膩を防ぎます。)
当帰+黄耆
この薬対は、臨床で常用される気血双補の薬対で、「内外傷弁惑論」の当帰補血湯です。
黄耆は代表的な補気剤で、当帰は代表的な補血剤です、2薬を配伍することにより、補気
養血の力が倍増されます。また、黄耆は利水作用、当帰は和血作用があるので、滋・膩となることもないです。