こんにちは。
北京厚済薬局の水本です。
今回から、気功についての話を何回かに分けて、載せたいと思っています。
一般の方には、気功の歴史とか流派の話を知る機会がないと思いますので、簡単にご紹介をしたいと思います。
中国における気功の歴史は古く、起源は太古に遡ります。但し、歴史上の記載は5000年前と言われ、1975年中国山東省から出土した彩陶に練功(気功の習練の事)の形が残っていました。これは、宗教(仏教や道教)よりも数千年早いことになります。
中国春秋時代(紀元前770年~前221年)初期の《行気玉佩銘》には、気功の功法の一つである「小周天」について、練習方法と理論の記述がありました。
また、現存している始めての医学専門書である《黄帝内経》の中にも、気功の原理や功法及び練功の効能が記載されていました。
隋時代には、巣元方の著書《諸病源候論》に気功養生導引法が記載されていました。
気功という名称が使われたのは、近代に入り、1955年河北省に気功療養院が建てられてからです。
現代になり、科学技術の発展に伴い、中国では1987年から気功に関する研究が行われ、気功の定義は「気功とは、古典哲学思想をもって指導し、調心・調息・調身の三調を一体に融合し、人体潜在的な能力を開発し、心身共に鍛える事を目的とする技能」とされています。
歴史の話になるとかなり難しく、「これはいったい、いつ?」と思われると思います。(実は、私も苦手です)
ただ、古代から気功の目的は「袪病延年(病気を取り除いて寿命をのばす)」「不老不死」である事に変わりはありません。
次回は、気功の分類についてのお話にしたいと思います。