こんにちは。亀山です。
先日ブログに、黄色は皇帝の色ですね。とコメントを下さった方がいて、そう言えば・・・・
黄色は皇帝しか身に付けてはいけない色だと聞いたような気がしたので、調べてみました。
高貴な色と言うのは、時代によって違いが有るようですが、明、清時代の皇帝は黄色を好んだようです。何故、皇帝が黄色を好んだのでしょう?
「黄」と「皇」が同じ発音(huang)だからと言う説があるようです。
もう一つ、とても興味深い説がありました。
「黄色」は五行説では「土」に属し方位では、中央です。
中央から全てを支配すると言う発想から「皇帝の色」となったと言う説です。
こんな所にも、五行説が関わっているのですね。中国では色々な所で五行説が使われているのだと、感心してしまいました。
漢の武帝は、紫を好んだそうです。日本でも、皇室や僧侶の間では、紫が高位を表す色とされています。
「紫根(むらさきの根)」を染料にした事から「紫」の名が付いたそうで、栽培が難しかった事から珍重され、高位を表す色になったようです。
「紫根」って生薬ですよね。清熱涼血薬に分類されていて、効能は涼血活血、解毒透疹です。(中薬学の教科書には「紫草」で載っています)
時代によって、色の持つイメージも違うのですね。長い中国の歴史の中で、色々な色が権力者と共に時代を彩ってきたのでしょう。映画「ラストエンペラー」の影響でしょうか?黄色が何だか高貴な色に見えてきました。