こんにちは!
北京厚済薬局の馮です。今回は鍼灸学の輸穴(腧穴)について話します。
輸穴は十四経穴、奇穴と阿是穴の三大類に分けられます。
十四経穴は経穴ともいい、十二経脈及び任、督脈の上に属するつぼを指します。それは輸穴のメイン部分で、今は361個のつぼあります。
奇穴とは、明確な位置があり、名前も付いていますが、十四経穴に属していないつぼです。経外奇穴とも言います。
阿是穴は、圧痛点、天応穴、不定穴などの違う呼び名があります。阿是穴の数は決まっていないし、名前も位置も決まっていません。簡単に言うと、痛いところ或は反応を示すところが阿是穴の位置です。
では、どうして“阿是”という名前になっているんでしょうか。
針治療の場面を想像してください・・・
決まっているつぼのところだけではなく、痛いところも針治療の効果が見られますから、針を刺す前に、患者の痛いところも探します。押しながら痛いかどうかを聞く時中国語では“是這児痛?(shì zhèr tòng?/ここが痛い?)”と聞きます。痛くなかったら、“不是(bú shì/違う)”と答えますが、ちょうど痛いところでしたら、押されると痛いので、“阿、是這児、是這児(a, shì zhèr, shì zhèr/あっ、そうそう、そこそこ)”と答えます。それで、その場所がつぼの位置になります。その表現を使ってつぼの名前が“阿是”に決まりました。日本語に訳す時、“あぜ”ではなく、“あっそこ”のほうがもっと良いのではないかと思っているところですが・・・
阿是穴の意味お分かりになりましたか?もし誰かに 阿是穴はどこですか? と聞かれたら、お答えできますよね?!