こんにちは、
北京厚済薬局の馮です。
方剤学の中に五仁丸という方剤があり、中には郁李仁という中薬が入っています。先日の授業で郁李仁の話になりましたが、郁李仁は何なのかが、はっきりしていない人もいましたのでここで少し触れてみたいと思います。
郁李仁はもちろん“郁李”の種です。“郁李”は中国語の“李子”の仲間で、その“李子”を日本語に訳すと“スモモ”になります。
以下はウィキペディアなどよりの抜粋です。
スモモ(酢桃、李)は、バラ科サクラ属の落葉小高木で、果実はモモのそれに比べて酸味が強いため、この名が付けられました。漢字では「李」と書きます。世界中には多くのスモモの仲間が存在し、この中で果物として重要な地位を占めているのは「プラム」と「プルーン」です。いずれもスモモの仲間ですが、「プラム」は中国原産。「プルーン」はコーカサス地方が原産地です。では、郁李仁はプラムとプルーン、どちらの仲間でしょう?
生薬の郁李仁がどんな物かと言うと、中薬学の本に Prunus japonica Thunb 又は P.humilis Bunge などの成熟種子と書いてあります。(生薬としての厳密な説明は中薬関係の本を参考にしてください。)ただ、授業中話題になった「プラム」と「プルーン」どちらが、より郁李仁に近いか?という選択肢の中では、「プラム」の種が郁李仁の仲間に入ります。

プルーン
プラム
プラムは「日本スモモ」とも呼ばれ、原産地は中国ですが、日本やアメリカで果物としての地位が築かれました。最近では「太陽」「貴陽」「秋姫」など、大玉で品質の優れる新品種への取り組みも増えております。
写真のようにプラムの果形はハート形で、果皮は赤色や黄色が多く、プルーンの果実は楕円形で、果皮は紫から赤色が一般的です。