こんにちは、周です。気管支炎の処方⑪⑫を紹介します。
処方⑪樓母桑魚茶
栝蔞仁15g、括蔞皮15g、川貝母10g、桑白皮15g、魚腥草30g
[主治] 咳嗽、痰声重濁、痰黄で粘質、或いは腥臭(魚のような生臭さ)
顔色が赤い、口乾、舌紅、苔黄
[功効] 清熱宣肺、化痰止咳
魚腥草→
[用法用量] 300CCの水を100CCまで煎じ、1剤/1日、2回に分けて飲用します。
軽症の場合は、川貝母10g、魚腥草30g、痩肉、猪の脊骨500g(又は猪の肺臓1コ)蜜棗5コを、スープにして飲んでも良いです。
「禁忌」咳嗽無熱証脾胃虚弱の者
「方解」栝蔞仁:宣肺化痰、潤腸通便に長じる
括蔞皮:清熱化痰、寛胸利気に長じる
2味を配合するにより、寛胸利気、清熱化痰の作用が発揮され、潤腸通便により、導痰下行(痰は大便から去る)の効果も得られます。
桑白皮:瀉肺降気
魚腥草:清肺熱、化痰
処方⑫清肺潤肺茶
麦門冬15g、沙参15g、杏仁10g、桑葉12g、百合20g、梨皮10g(又は梨1コ)
[主治] 症状:乾咳無痰、或いは痰少、口乾、咽燥、尿黄、大便乾結
[功効] 養陰潤燥、清肺止咳
←麦門冬
[用法用量] 一煎目は300CCの水を100CCまで煎じ、二煎目は200CCの水を100CCまで煎じます。1剤/1日、朝晩分服します。
「禁忌」寒咳、胃寒の者