こんにちは、周です。今回からは肺炎の処方を紹介します。
肺炎は病毒(ウィルス)、細菌の感染、支原体(マイコプラスマ)の感染等による肺組織の炎症の総称です(マイコプラスマ肺炎は特に小兒に多く見られます)。寒戦(悪寒戦慄)、高熱、咳嗽、咯痰、胸痛が主症です。
肺炎初期の場合は、微悪寒、発熱、四肢酸痛、咳嗽、胸痛などの症状があり、治療には疏風清肺を主眼とします。
高熱、咳嗽、咯黄稠帯血痰(黄・稠痰、又は痰帯血)胸痛、咽乾疼痛の場合は、解毒清肺を主眼とします。
処方① 疏風清肺茶
桑葉15g、連翹10g、大青葉20g、芦根20g、杏仁12g
[症状] 微悪寒、発熱、四肢酸痛、咳嗽、胸痛
[主治] 肺炎初期
[功効] 辛涼解表、宣肺止咳
[用法用量] 頭煎(一回目)は300CCの水を、100CCまで煎じ、二煎(2回目)は200CCの水を、50CCまで煎じます。朝晩1回ずつ、1剤/1日
[禁忌] 肺虚、胃寒の者
[方解] 風熱犯肺、肺気失宣による発病ですので、治療は宣肺を主とします
桑葉、連翹:辛涼透表→邪熱を外に散発
大青葉:抗病毒、解熱毒
芦根:泄熱生津
杏仁:宣肺止咳