こんにちは、周です。今回は生姜のお話しです。
生姜はショウガ科の多年草です。熱帯アジア原産で、
根茎(肥大した地下茎)を香辛料、生薬として用います。中国各地に生産しており、秋冬季(9~11月)に採集、根を取り除き、薬用として使われています。
性味:微温・辛、帰経:肺・脾経
効能:発汗解表、温中止嘔、温肺止咳、和中解毒
注意事項:口乾、喉痛、便秘など上火症状が出やすいので、一度に多量に使用しないこと。
ところで、生姜の名前の由来はご存じですか。
生姜は神農と言う人が命名したと言われています。以下はその故事を紹介します。
ある日、神農は山に薬を採集するため出かけました、毒キノコを誤食し、激しい腹痛を起こし、薬を飲みましたが、効きません。その場で昏倒してしまいました。しばらくす
ると、神農は意識を取り戻しましたが、何が起こったのかわかりません。周りを見渡し、自分が倒れているところは、良い香りがする、尖葉状な青草(写真をご参照ください)の中だと気付きました。とりあえず、神農はその青草を口に入れてみました。噛めば噛むほど、口の中に香り、辛みの清涼感が広がりました。すると、お腹がごろごろしてきて、大便が出てスッキリし、治ってしまいました。
神農は今回の九死一生を経験し、あの青草を、何と言う名前にするか考えました。その青草は不思議な力が有り、神農の命を救った事から、神農の姓の「姜」と、生還したと言う意味の「生」を合わせて、彼は「生姜」と名付けたそうです。