こんにちは、周です。
今回は《黄帝内経》の話です。
中国古代には、中医学の本が沢山ありますが、最も有名な経典名作は二部あります。
それは《黄帝内経》と《傷寒論》です。この二部の経典は、中医学における非常に重要な著作となっており、精通できれば、一代の中医宗師(師匠)になれると言われています。
「経」とは、どんな物でしょうか?古代の「経」は絲(糸)と書き、絲の原始(本来)意象(イメージ)は臍帯(臍の緒)です。臍帯は生命の重要な物で、先天と後天を繋ぐ根本的な物であり、人間の根本的な物でもあります。即ち、「経」は先ず根本を意味します。「経」のもう一つ意味は、亘古不変(永遠に変わらない)ということです。「経書」は不変のことを論じる本で、本質・亘古不変な特徴があります。
ちなみに、古代には、「経書」の並びに、「緯書」もあります。「緯書」は変化のことを論じる本です。
《黄帝内経》は中国の「経書」の中で、著者・年代不詳の書物ですが、黄帝と師の岐伯との問答の形式で、中医学の思想、養生のことをとても詳しく述べた古典名書です。
当校、今年の夏季講習会には、「《黄帝内経》理論の臨床応用」という内容があります。講義を担当する金先生の得意な分野ですので、きっと皆様の中医学の勉強に役に立つと思います。是非ご参加ください。詳しくは、
北京中医薬大学日本校のホームページをご参照ください。