こんにちは、李です。今回は、肺の生理特性と大腸の生理機能を紹介いたします。
肺の生理特性
1.肺は五臓の華蓋:
肺は胸に位置し、五臓の一番高い所にあります。気管、喉、鼻を通して直接外界とつながりますので、その生理機能は外界の環境に影響を受け易いです。例えば、自然界の風、寒、暑、湿、燥、火、の「六淫」の邪が人体に侵害し、特に温熱邪気が肺に入り、肺の機能を乱して、病気となります。最初の症状は咳き、鼻詰まり等です。
2.肺はデリケートな臓器で、寒にも熱にも弱い:
肺は皮毛につながり、鼻等で外界と直接通じ、六淫の外邪が人体に侵入する時、鼻・ロからでも、皮毛からでもまず肺に入り、病気になります。そして百脈が肺に向かっているから他の臓器の病気も肺に影響しやすい。
3.肺気は秋の気と相応する:
肺気は秋の時に活発になります。五行学説によれば、肺と秋、西、燥、金、白、辛味には内在の関係があります。例えば秋金の時、燥気が盛んになり、燥邪が容易に人体に侵入し肺を傷つけ、から咳き、皮膚と口・鼻が乾燥する等の症状が出てきます。
大腸
大腸は肺と経絡で肺と相互絡属し、表里関係を持ちます。大腸は、「伝導の官」で、水分を呼吸し、糟粕(そうはく、糞便になるもの)を排泄する器官です。
大腸の生理機能:
糞便を伝導する:大腸は小腸からの残り物を受け止めて、余分な水分を吸収し、糞便にし、肛門を通して体外に排泄します。糞便を伝導することは大腸の主な機能です。また、大腸が水分を吸収することによって、人体水液の代謝にも関与しています。
次回からは、肺と大腸の病証を紹介しましょう。