こんにちは、周です。今回は中秋の話です。
昨日(9月14日)は中国の「中秋節」です。久しぶりに実家の母に電話をしました。母が広州の「中秋節」話していて、すると、日本に来てから、一度も食べた事がありませんの「田螺」(タニシ)を思い出されました。
「中秋節」と言えば、月餅を連想するのは一般的だと思われますが、広州民間では、多くの家庭は月餅以外に炒田螺(田螺炒め料理)も食べる習慣があります。中秋前後の田螺は空懐の時期なので、腹内に螺仔もありません、しかも螺肉は肥満で、一番美味しいです。「三月田螺満肚仔、八月田螺最肥美」(3月は懐妊期で腹内に螺仔が一杯、8月の螺肉は肥えて美味しい)の諺があります。
田螺は香螺とも言い、池・水田・渓流・川に生殖しています。食べられる部分は田螺の筋肉(螺口から出る手足)で、内臓は食べられません。また、市場で買ってくる田螺は2,3日間バケツにいれ、清水を加え、体の汚れを吐き出させてから、調理します。
色々調理方法がありますが、私の好み調理方法、定番の「紫蘇炒田螺」を紹介します。
①老虎鉗(ペンチ)で尾部を切り取っておく
②まず豆豉・ニンニクをサラダ油で香り出るまで炒め、①を入れ、少しお湯を加える
③急火爆炒(強火で炒める)、芯まで火を十分通し、起鍋(出来上がる)直前に紫蘇、料理酒、塩を加え、10分間炒める
寄生虫いるかもしれませんので、高温煮熟(高温で十分加熱)を心掛けてください。
性寒なので、脾胃虚寒の者は不適宜、過食すると、腹瀉しますので、要注意です。
田螺の薬膳作用を紹介します。
「性味帰経」甘寒 帰肝・脾・腸・膀胱経
「効能主治」清熱利水
熱結の小便不利、黄疸、水腫、消渇、痔、血便、目赤腫痛、瘡瘍を治療する