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日本中医学院ブログ


まんが黄帝内経

こんにちは、亀山です。

「黄帝内経」中医学に興味を持った方なら、知らない方はいない程、有名な書物です。有名なだけでなく、中医学の思想、養生について書かれた中医学の原典古です。
しかしこの本、難しい。(難しそう?!)買って枕元に置いておいたら何時かは読めるかな?と思っているのですが、今だに買う決心がつきません。そこで、
もっぱら私の愛読書は「まんが黄帝内経」。ユニークな絵が描かれていて、眺めていると楽しい本ですが、これでも十分難解。
まんが黄帝内経_f0138875_2292968.jpg

中医学の勉強をしていると、授業の中や教科書の中に多くの古典の引用が出てきます。シンプルな言葉で、見聞きした瞬間は何となく解ったような気がしますが、後でじっくり考えてみると、???の連続。何度、原典を読めたら良いのにと思った事でしょう(今でも、思ってますが・・・)
でも、最近は少し考え方を変えて、民族も思想も違うのだから、理解するのは無理!!言葉の持つ意味を考えながらも(これも難しいけど・・・)そのまま受け入れよう。と思っています。
以前、梁ペイ先生が仰っていたように、基礎理論が大事。読んで字の如く中医学の基礎となる理論。「なんで?」「理論的じゃないなぁ〜」と思ったって、基礎に立たなければ、始まりません。

怠けて過ごした夏に別れを告げて、教科書まるまる覚えるつもりで(無理ですよね〜)本棚から教科書を引っ張りだして、枕元に置きました。
「読書百遍、意自ずから通ず」生きてる間に百回読めるかどうか・・・?
中医学の道は長く果てしないですね。
# by jbucm | 2007-09-05 07:32 | 中国の話


中医の「雅称」と「佳話」(エピソード)②

こんにちは。周です。今日は名医を指す成語の後半です。

「再生華侘」
華侘は後漢の有名な医家です、彼は医術が非常に優れて、「神医」とも称賛されています。華侘は医術高明な医者の代名詞となっていて、医術高明な医者を誉める時、親指を立てながら、先生は本当に「再生華侘」ですね、と言います。
中医の「雅称」と「佳話」(エピソード)②_f0138875_2226612.jpg

               華佗の写真です。

「手到病除」
中医には望・聞・問・切の「四診」があります。その中の「切」とは、医者が手をのばし脈をとる事です。「手到病除」の意味は、もし医術高明な医者なら、手を伸ばしただけで、病が除けると言う事です。凄いですよね!これは患者が医者を誉める時の最高の言葉です。医者であれば「手到病除」の先生だと言われたい願望を、誰でも持っていると思います。
# by jbucm | 2007-09-03 10:17


夏期講習(消化系癌の中医治療)

李栄興教授による夏期講習が行われました。植松理事長も足を運ばれ和やかな雰囲気で授業が始まりました。
夏期講習(消化系癌の中医治療)_f0138875_23263142.jpg

「悪性腫瘍の中医薬予防と治療・消化系癌の弁証治療及び症例分析」というテーマで授業が進められました。
癌の病因病機・治療原則及び三期、三段治則・中医治法及び中薬の選び方・予防の授業の後、消化系癌の授業が行われました。
消化系癌は主に、食道癌、胃癌、肝癌、大腸癌を指し中国では、これらの癌が全体の70%を占めるそうです。
個々の癌の主な症状、症例、治法など、教授の臨床経験に基づいた、普段の授業では聞くことが出来ない貴重なお話しをしていただきました。
# by jbucm | 2007-08-31 09:22 | 講師紹介・授業風景


中医の「火」の話⑤

前回、「虚火」とは、「陰虚」から発生したものだとお話ししました。「陰虚証」を詳しく分けると、「心陰虚」、「肺陰虚」、「肝陰虚」、「腎陰虚」などがありますが、臨床では、酷い「虚火」を「陰虚火旺」と言います。場合によって、いろんな症状があります。

まずは、不眠を主症状とする証候があります。この場合は、「心腎陰虚」。「心腎不交」と言う言い方もありますが、病証の程度の違いがあるだけです。主な症状は、心煩不眠、動悸不安、眩暈、耳鳴り、物忘れ、腰と膝がだるい、顔や手足のほてり、咽や口が乾く、良く水を飲むなどです。中医での治療は、「滋陰降火」(じいんこうか、陰液を補充し、火熱を抑える)をしますが、「養心安神」(ようしんあんじん)も必要です。代表処方には「黄連阿膠湯」などがあります。
また、盗汗や出血(咳血、尿血など)を主症状とする証候もありますが、潮熱、体が痩せる、顔や手足のほてり、咽喉の乾き、舌が赤い、苔が少ない、中医の「火」の話⑤_f0138875_9335584.jpg脈が細数などの症状も伴います。これらは、現代医学で言う「結核病」に当てはまります。中医の治療は、「滋陰降火」や「涼血止血」(りょうけつしけつ)をします。代表処方には、「当帰六黄湯」や「百合固金丸」「知柏地黄丸」などがあります。
# by jbucm | 2007-08-29 09:30 | 中医学


中医の「雅称」と「佳話」(エピソード)

こんにちは。周です。今回は2回に分けて名医を指す成語をいくつかご紹介します。
中国で生まれた故事成語(熟語)は、ふだん何気なく使っていたり、または読んだことがあると思います。しかし、その故事は案外、知られていないことが多いかもしれません。中医学は悠久の歴史を持ち、中華民族の宝庫であります。その発展の中で、中医学に関するエピソードが残され、今も美談として、人々に語られているものが沢山あります。

「岐黄之術」
岐とは、岐伯(人の名前)の事で、黄は黄帝の黄です。中国に現存する最初の医書《黄帝内経》に登場する人物で(問答の形式で中医学を討論しています)、後世の人々は、この名著が中医学に巨大な影響があるとして、中医学を「岐黄之道」、または「岐黄之術」と呼ぶようになりました。

「蒼生大医」
唐の時代の医学家、孫思邈(薬王と尊ばされています)をモデルとし、医徳高尚(モラルが高い)な医者を、「蒼生大医」と呼んでいます。

「懸壺済生」中医の「雅称」と「佳話」(エピソード)_f0138875_22342128.jpg
その由来は《後漢書・費長房伝》によれば:店頭に壺をぶらさげ、薬を売る老翁(老人)がいました。その壺は乾燥したヒョウタン”葫芦”で作ったもので、中に薬が入れてありました。彼は医術に優れ、患者から良い評判を得ていたので、人々はこの不思議な老翁の行動を観察することにしました。すると、老翁が閉店後、葫芦の中に入って行くのを発見しました。以後、「懸壺済生」は、医に従事する人の代名詞となっています。ちなみに、葫芦は中薬の一種です、通淋利水の作用があり、水腫、小便不利、黄疸、腹満などの症状に用いられます。
# by jbucm | 2007-08-27 10:26

    

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