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日本中医学院ブログ


夏期講習(気功)

こんにちは。亀山です。夏期講習で、気功の授業を受けてみました。
座学かな?と思っていたらしっかり実習。
実習と云っても、私の様なまったくの素人も参加していたので、気功を始める前の準備体操の様なものと、気功の事を何も知らなくても毎日ちゃんとやれば体が変わる、というものを幾つか教えていただきました。
最初に教えて頂いたのが還童功。腰を回す、胸・お腹をマッサージする、頭・内蔵・足を叩くと云う6種類。簡単そうで難しい。思うように腰が回りません。
夏期講習(気功)_f0138875_22335591.jpg

腰と一緒に肩まで回ってしまいました。
マッサージをすると手に力が入ってしまい腕が悲鳴をあげました。何とかクリアー出来たのは、足の裏を叩く事だけ。
夏期講習(気功)_f0138875_22345793.jpg

振動功、膝気功も教えていただきましたが、どれもぎこちなく、宋先生の動きとは、ほど遠い動きになってしまいました。

6種類の動作からなる還童功は内蔵を強化し、ダイエット、若返り、美容などに良いそうです。その他、高血圧の予防や糖尿病、不眠症などにも効果があるそうです。

二日間、見よう見まねで動いただけなのに、翌日は体がスッキリとして、肌の調子もよかったので、びっくり!
夏期講習以来、宋先生の動きを思い出しながら、「毎日どれか一つだけでも」と思い実行してます(全部はちょっと無理なので・・・)
夏の暑さももう少し。気功のおかげで何とか夏を乗り切れそうです。
# by jbucm | 2007-08-24 10:24 | 講師紹介・授業風景


中医の「火」の話④

こんにちは、李宏です。前回までは、良く見られる4種類の「上火」を紹介しました。一般的に、「上火」は「実火」を指す場合が多いです。

今回と次回は、「虚火」を紹介したいと思いますが、その前に「実火」と「虚火」の違いを説明しておきましょう。

まず、「実火」とは、体が丈夫であって、陽熱の邪気が体へ侵入し、体内で盛んな証候です。急性の場合が多いです。
「実火」に対して、「虚火」は邪気の侵入ではなく、体内の陰液がある程度虧損(「陰虚」と言います)された為、相対的に内熱が発生する証候です。いわゆる、「陰虚生内熱(火)」と言うことです。これは、「虚熱」とも言い、たいてい、慢性的な経過を示します。良く見られる症状は、両頬が赤い、体が痩せる、潮熱(午後の微熱)盗汗(寝汗)、顔や手足のほてり、咽喉の乾き、舌が赤くて、苔(舌面にあるこけ)が少ない、脈が細数です。
中医の「火」の話④_f0138875_10484159.jpg
中医では、「虚火」の治療には、清虚熱薬(せいきょねつやく)を良く使います。例えば、青蒿(せいこう)、地骨皮(じこっぴ)などがあります。ちなみに、地骨皮は、皆様が良くご存知の枸杞の樹の根皮です。
# by jbucm | 2007-08-22 08:40 | 中医学


茶療法 その1-⑥ 感暑、中暑の処方⑥

こんにちは、周です。夏も終盤。今回は暑熱証の処方の最終回⑥を紹介します。

処方⑥ 藿香解暑茶
藿香3g、緑茶3g
茶療法 その1-⑥ 感暑、中暑の処方⑥_f0138875_23481990.jpg
[主治]  暑熱証 (症状:頭痛、咳嗽)

[功効]  発汗解暑、行水散湿

[用法用量] 上記の2味生薬を、熱いお湯で沖泡し毎日500ccを飲む。
中暑による頭痛、咳嗽に用います。
# by jbucm | 2007-08-20 10:00


梁ペイ先生

こんにちは、亀山です。
今日は薬膳科の梁ぺい先生をご紹介させて頂きます。
略歴:84年北京中医薬大学卒業、同大学中医栄養教育研究室講師。
89年来日。日本中医食養学会講師、国立北京中医薬大学日本校講師。
梁ペイ先生_f0138875_23311221.jpg

梁先生は薬膳科の栄養学、薬膳学の講義を担当していらっしゃいます。何時もにこにこしていらして、とても優しく頼りになる先生です。幾つかの質問に答えていただきました。

Q1:先生にとって、中医学の魅力ってなんですか?

中医学は数千年の間、試行錯誤と経験を積み重ねてきました。
「理・法・方・薬」は現代医学では解決できない病を、中医学の
理論で分析できます。弁証の方法で病名(証)を決め、生薬の性・味・帰経
などを生かし、方剤を組み立て、個々の患者さんにピッタリな処方を組み立てられるのです。
つまり、中医学は現代医学の症状治療と違って、病の病因(証)治療を
行う事によって、ストレスといった現代生活が生み出す病や、体質の改善などに効果が期待できるのは、中医学の魅力だと思います。

Q2:中国の薬膳と日本の薬膳の違う所があったら、教えて下さい

中国薬膳も日本の薬膳も同じ中医学の理論に基づく点では、基本的な
考え方は同じです。
しかし、日本は島国なので、大陸の中国と違い、湿気が多い氣候である事、
魚介類・水産物が豊富で主な食材となっている事、生鮮食品を好む食文化を持っている事などによって、「陰盛陽衰」的な食生活になっていると思います。
よって、日本で薬膳を作る際、常に、「陽・気」を補うことを心掛けていただきたいですね。

Q3:これから中医学(薬膳)を勉強する人にアドバイスをお願いします。

まずは、中医学の基礎理論をきちんと勉強することが何より大切です。
それと、自分がしっかり理解できて、尚かつちゃんと人に説明できる物から作ることです。

Q4:先生の好きな言葉はありますか?あったら、教えて下さい。

「山重水複疑無路,柳暗花明又一村」
山重水複疑無路:山は重なり、川の流れは幾重にもなって、道が無くなったかとも疑える状況。
柳暗花明又一村:ヤナギがこんもりと茂り真っ暗ですが暗闇の先には、花がぱっと明るく咲いている村落が現れた。
どんなに行き詰まっても、路の向こうからまたもう一つの村落が現れる。
つまり、あきらめないこと。

お忙しい中、丁寧にお答え頂きありがとうございました。
改めて、基本が大事。解らない事の多くは「基礎理論」の中に答えが潜んでいるのだと思いました。

# by jbucm | 2007-08-17 09:19 | 講師紹介・授業風景


針灸の話

こんにちは!
北京厚済薬局の馮です。

前回のグログに書きましたように、このブログを通して皆様に少しでも授業のことを紹介できたらと思いますので、早速今回は針灸学を通訳する時のエピソードを紹介させていただきます。

針灸学の歴史を紹介するとき、先生から甲骨文についての話しがありました。
「針」と「灸」という字は甲骨文の中で写真のように書きます。左側は「針」という字で、右側は「灸」という字です。
針灸の話_f0138875_1615722.jpg針灸の話_f0138875_16162912.jpg



 










面白いのは字を左に90度回転してみたところです(↓の写真見てください)。詳しく説明すると、90度回転すると、どちらの文字も、一番下にベッドがあって、その上に人が横になっています。皆様はこういうふうに見えませんか。そして、横になっている人間のお腹のところ、つまり回転後の右上の所の矢印は針を、三つの矢印が重なっているのは艾条(灸治療の時使うもの)を意味し、 フォークの様な物は治療側の手を意味します。全体を見ると、治療側の手に針(艾条)を持って、患者のお腹に針治療(灸治療)をしているイメージです。
針灸の話_f0138875_16284044.jpg針灸の話_f0138875_1629156.jpg








どうでしょうか、私は甲骨文っておもしろいと思いました。
# by jbucm | 2007-08-10 10:00 | 中医学

    

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