人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本中医学院ブログ


はじめまして

始めまして。この度、新井友加里さんのピンチヒッターとして、ブログを書く事になりました亀山と申します。北京中医薬大学日本校の薬膳科を卒業し、北京厚済薬局のお手伝いをさせていただいております。
若輩(年は若くありませんが・・・)ですが、宜しくお願いします。
何を書こうかただ今思案中です。当面は新井さんの後を継いで。まだご紹介していない先生のお話、北京研修の思い出などを書いてみたいと思っております。
はじめまして_f0138875_2365929.jpg

この写真は北京の紫禁城にいた「亀」。鶴と共に置かれていて、皇帝が長寿までも司っている事を示しているそうです。祭典の時はこれらの鼎で香がたかれ、音楽が奏でられたとか。
長い歴史の中で、皇帝の健康を守り、民の命を救い発展してきた中国伝統医学。懐の深さとスケールの大きさに、驚くばかりの毎日です。まだ天安門広場に立って城の大きさに圧倒されている様な状態で、おろおろしながら中医学を見つめている私ですが、何時の日にか、中医学の入り口に立ち本当の中医学の素晴らしさを実感したいと思っています。
# by jbucm | 2007-06-22 09:27


端午節

こんにちは、李宏です、今日(6月19日)は何の日?皆さん、ご存知ですか?
今日は中国の旧端午節です。端午は春秋時代の詩人、屈原を偲ぶために設けられた日である事を、皆さんはご存知と思います。端午節_f0138875_2340481.jpg
端午節は中国民間伝統節日で、約2000年前から、この日には盛大な記念行事が行われていた様です。しかし、端午節が中医学と関わりがあることを、知っている方は少ないのではないでしょうか?

今回はそのエピソードを紹介します。

地方、民族によって習慣は違いますが、浙江省蘭渓一帯は、「熏薬渣」(薬を煎じた後のかすをいぶす)の習慣があります。端午節、その日の正午になると、各家庭が艾葉(よもぎ)と乾燥させた薬渣(薬を煎じた後のかす)をいぶします。これは熏虫駆瘟(殺菌・温疫を駆除する)の効果があると言われています。
この薬渣を保存する習慣は医家、朱丹渓(1281~1358年、金元四大医家の一人)が治病の際に残したとの伝説があります。

ある日、先生が気喘(喘息)の患者を診察し、麻黄を入れた方剤を処方しましたが、良くなりません。患者に再診を要請された先生は、再度詳しく診察し、この患者は麻黄の継続使用の必要があると判断し、用量も増やしました。しかし、全く効果が有りませんでした。先生は悩んで(誤診は絶対ないと確信していました)、仕方なく、また元の用量に戻しました。すると、今度は1剤分(1日分)だけで大汗が出ました。家族の人は慌てて先生に「先生、大変、汗が止まらない」と言い、先生も吃驚、直ちに石膏を煎じて飲ませると(石膏は麻黄の効果を減らす作用があります)汗が止まりました。
先生はこの症例を不思議に思い、自分の麻黄の使い方に間違いはないのになぜ?考えたあげく、一つの考えがひらめき、全部の薬渣を調べたら、理由が分かりました。前回の麻黄は、麻黄ではありませんでした。すべて偽麻黄だったのです。先生は薬売りの責任を強く追及したそうです。
以後、先生は患者さんに、薬渣を乾燥させ貯蔵するよう勧め、その習慣が、今も残っています。
# by jbucm | 2007-06-19 09:48 | 中国の話


中国語のお話

こんにちは、周です。
今回は中国語の話をします。
以下は、「只能看、不能読」つまり、黙読すると理解できますが、発声だけを聞くと理解が出来ないと云う文章です。全文で合計、九十一文字ありますが、発音はすべてshiです。私も読んでみましたが、難しかったです。

《施氏食獅史》
中国語のお話_f0138875_22324530.jpg
石室詩士施氏、嗜獅、誓食十獅。
施氏時時适市視獅。
十時、适十獅適市。
是時、适施氏适市。
氏視是十獅、恃矢勢、使是十獅逝世。
氏拾是十獅尸、适石室。
石室湿、氏使侍拭石室。
石室拭、氏始試食是十獅。
食時、始識是十獅、実十石獅尸。
試釋是事。

《施氏吃獅子的故事》(施氏が獅子を食べる故事)
石室(石造りの家)に住む詩人の施氏は、獅子を食べることが好きで、
十頭の獅子を食べようと誓いました。
彼はいつも市場に獅子を見に行きます。
ちょうど十時に、十頭の獅子が市場に現れました。
その時、ちょうど施氏も市場に着きました。
彼は十頭の獅子を見た時に、矢を放ち、十頭の獅子を殺しました。
彼は十頭の獅子の死体を拾い、石室に持ち帰りました。
石室が水に濡れていたので、彼の侍従が石室を拭きました。
石室を拭いた後、施氏は十頭の獅子を食べ始めようとします。
その時、十頭の獅子が十個の石の獅子だと始めて気付きました。
この事を、解釈してみて下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。如何ですか?
この文章は目で見れば意味が解ると思いますが、誰かに読んでもらったら、恐らく意味が解らないと思います。不思議な文章ですが、この文章が書かれた背景には一つのエピソードがあります。
1950年代の初期、小学生の漢字学習に伴う苦労を解消しょうと、漢字を「拼音化」(日本語のローマ字表記の様な中国式表音ローマ字)にしたらどうかと言う提案が出されました。言語大師の趙元任先生は、この提案が良くないと反論し、この故事を作りました。先生は、この故事を通じて、中国語の「拼音化」は荒唐無稽な話であることを、人々に分ってもらいたいと願ったのです。
この文章は中国語(漢語)の中で、最も読み難い文章のひとつと言われています。
中国語が読める方は、音読してみて下さい。難しいですが、中国語の素晴らしさが実感出来ますよ。

おまけのピンインページです。 
# by jbucm | 2007-06-18 10:30 | 中国の話


仙人長寿功 その2

こんにちは。 北京厚済薬局の水本です。
前回に引き続き、「仙人長寿功」をご紹介したいと思います。

6.龍游功
動作:足は肩幅に開いた姿勢で両手を横から上にあげ、頭の上で手の平を合わせて胸の前に下ろす。足を揃えてから両手の平を合わせたまま上にあげ、左側からS字を描くように両手を下ろす。右側からS字を描くように上に両手をあげていく。
功効:骨・関節・内臓・自律神経の調整

仙人長寿功 その2_f0138875_16461411.jpg仙人長寿功 その2_f0138875_16463573.jpg















7.上環功
動作:胸前で両手を合わせ、足を揃える。右手で左手を真横に押す。その時、右足に重心を移し、骨盤は手と逆方向に動かす。
功効:心臓・肺・腎機能を活性化させる。

仙人長寿功 その2_f0138875_16524314.jpg仙人長寿功 その2_f0138875_16525826.jpg















8.双環功
動作:足を肩幅に開き、お腹前で開合して気の球を作る。右手を上にして気の球を持ったまま左側に寄せ、右側に移動させる。手を逆にして、気の球を左側に移す。

9.収功
足は肩幅のまま両手を自然に下げる。息を吸いながら両手を横から上にあげて頭の上で円を作る。そのまま百会から光を入れ、丹田に収める。3回繰り返す。

*3~8までの動作は、逆動作も行います。
また、動功を行った後は、収功をして下さい。なお、ここに書いてある収功の方法は、一部分です。前回のブログにも書きましたが、集中講義では動作・呼吸・意念・功効について、講義をしています。

気功は、まず、正確に動作や形を覚える事が大切です。最初は誰でも出来ないのです。あせらず、毎日続ける事も大切です。

気功を通して、あなたも健康を手に入れませんか?
# by jbucm | 2007-06-15 10:30 | 医学気功整体専科


根茎類薬材の採集と加工方法 4香附子

こんにちわ。李宏です。第四回目の今日は香附子を紹介します!
根茎類薬材の採集と加工方法 4香附子_f0138875_20252075.jpg

別名は三稜草、莎草など。コウブシの名前で畑地、路傍、公園に生える雑草として良く知られています。多年生の宿根草本で、地中で盛んに出す根茎は、疎肝理気薬(肝気の疎通を良くし、気のめぐりを改善する薬)として婦人病、神経症に用い、解熱剤、鎮痛剤、風邪薬などにも処方されます。秋の終わり頃、地上の茎葉が枯れてから、翌年の春芽生える前までの時期に収穫します。根茎を掘り出し、火でひげ根を燃やし、沸騰したお湯で少々煮るか、或いは直接7~8割まで天日で干します。残ったひげ根を取り除き、さらに完全に干して乾燥させてから中薬として用います。
# by jbucm | 2007-06-13 10:00

    

日本中医学院が運営するブログです
by jbucm
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
2024年 12月
2024年 06月
2024年 04月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 06月
2023年 04月
2022年 12月
2022年 06月
2022年 04月
2022年 02月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 06月
2021年 04月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 08月
2020年 02月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 08月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
お気に入りブログ
メモ帳
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧